似顔絵に興味があっても、絵心がないからとあきらめている人や、普段絵を描くけれど、似顔絵は難しそうだから描いたことがないという人もいるでしょう。
でも本当は似顔絵を描いてみたい。そんな人も多いはずです。
そんな人は、思いっ切って身近な鉛筆を使って描いてみませんか。描かずにただ悩んでいるだけでは、何も始まりません。
実はいくつかのコツをつかめば、誰でも似ている似顔絵を描くことが出来るのです。
似顔絵を描くコツ!
似顔絵を描く基本的なコツは、「特徴をつかむこと」と、「とにかく描いてみること」です。
モデルに似せた似顔絵を描くには、モデルを良く観察してその人の特徴をまずつかむことが大切です。
特徴をつかんだら、あきらめずに、とにかく描き進めましょう。最後まで描き上げるのです。
そうすれば、似顔絵を描くことがますます好きになっていることでしょう。
鉛筆の種類と違い
鉛筆の芯の硬さによって、10H〜10Bの段階がありますが、デッサンで使用する鉛筆は3H〜6Bの種類だけで事足ります。
製造しているメーカーによって色や画用紙に対する鉛筆の定着度合いは異なるため、それぞれの特性を理解しながら状況によって使い分けましょう。
特に初めは、2Bか3Bの柔らかめの鉛筆を主に使うとよいでしょう。
鉛筆の使い分け
鉛筆の硬さが大まかに向けると、芯の固いH系と柔らかいB系、昼間の風である、HP分があり心が固いほど色合いが薄くなり、柔らかくなるほど色合いが濃くなります。
デッサンは紙の硬さや濃度によって表現が変わってくるため、一本だけの鉛筆で進めるのではなく複数の硬さの筆を使い分けながら進めていくことが大切です。
上手く描くコツ
リアルな画風で似顔絵を描くコツは、モデルとなる人をよく観察し、見たまま描くことです。アレンジを加えようと考えずに、見たとおりに描くことに集中してください。
そして、陰影をたくさんつけることもリアリティを出すコツです。特に彫りの深い顔を描く時には影を多くつけると、彫りの深さを表現できます。
初心者の場合は、まず薄めに描き、徐々に線を重ねて色を濃くしていくのが上手に描くコツです。
デフォルメの注意点
すべてのパーツをデフォルメ(対象を変形させて表現することという意味です。)すると、うるさい絵になってしまいますので、デフォルメするパーツは何点かに絞るのがコツです。
モデルの顔のパーツの中で特徴的に見えるパーツを選んでデフォルメしましょう。
顔を描くときのポイント
実際に似顔絵を描き始めてみると、思うように上手く描けなかったりすることもありますが、そんな細かなことは気にしないで描き進めましょう。
とにかく描くこと、自分で描くということ自体が大切なのです。
それでも少しでも上手に描きたいという人のために、少しだけ似顔絵を描くときのポイントを紹介します。
似顔絵を描く手順
似顔絵を描く手順としては、まず輪郭を描きます。輪郭は丸顔なのか面長なのか、ホームベース型なのか、卵型なのか、逆三角形型なのか、モデルがどのタイプに当てはまるのかを確認して描くのがコツです。
目の描き方
目は、似ている似顔絵を描く上で重要なパーツです。似顔絵の目を描くコツは、目が大きいのか小さいのか、ツリ目なのかタレ目なのか、モデルとなる人の目の特徴をよく観察することです。
さらに見落としがちなのが、両目の間隔です。両目の間隔は狭い人もいれば広い人もいます。このバランスを意識することが、目の雰囲気をより似せて書くコツです。また、眉とのバランスにも注意しましょう。
鼻の描き方
鼻は顔の中心にあるパーツなので、顔の印象を左右する重要なパーツです。似顔絵の鼻を描くコツは、鼻が大きさや高さ、丸いのか尖っているのか、鼻先が上がっているか下がっているかなど、モデルとなる人の鼻をよく観察することです。
鼻が高い人の場合、鼻筋に影をつけると鼻が高く、鼻筋の通った印象になります。鼻の印象が薄い人の場合は、鼻をしっかり描くと目立ちすぎてしまうことがあるので、他のパーツを目立たせるためにも鼻はさりげなく描くようにします。
重要なのは、パーツなので、形を良く観察して描きましょう。
鉛筆で似顔絵を描くメリット
似顔絵を鉛筆で描くメリットは、濃さや太さの違う線が自由自在に引けること、微妙な濃淡がつけやすいことです。そのためレベルが上がると、写真と見間違えるようなリアリティの高い似顔絵を描くことができます。
似顔絵を鉛筆で書くコツは、少しずつ色を濃くしていくことです。まず、薄く大まかな線を描き、輪郭やパーツの位置を決めます。それから少しずつ細かな部分を明確に描いていきましょう。髪の毛は一本一本丁寧に描くのがコツです。
陰影は大げさにつけた方がメリハリのある絵になります。濃く描きすぎてしまった部分や白く際立たせたい部分には、練り消しゴムを使うのがコツです。小さくちぎって、薄くしたいところをポンポン叩きましょう。普通の消しゴムを使うよりも自然な仕上がりになります。
デッサン全般の描きはじめとして、2B~3B位の柔らかい鉛筆を使うことが多いです。
最初にモチーフの形態を画面に描いていきます。後で修正ができるように、決して力を入れることはありません。
形態が思うように画面に描くことができれば、鉛筆は長めに軽く持ち、鉛筆を寝かせて、大きな陰影を捉えていくのが一般的な描き進め方です。
陰影をしっかり捉えることができたら、徐々に鉛筆の持ち方を短めにして鉛筆を立てて、細かな部分へと移行していきます。最終的には文字を書く時のように鉛筆を持ち、画面を仕上げていくという感じになります。
まとめ
あれこれと考える前に、先ずは何かを書いて挑戦してみてください。鉛筆は2Bか3Bの柔らかめのものを使いましょう。
実際に鉛筆で書いてみると、雰囲気が出て、意外と面白いですよ。
その面白さにはまって、ますます似顔絵を描くことが好きになるかもしれませんね。
(おわり)
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